小学校からの英語の本格的な導入があり、今後、中学校での英語学習のレベルが上がることは必然です。
最近の中学生は、英語を苦手とする子どもが非常に多い現状にも関わらず、子どもたちに求められる英語の難易度は上がっている、この矛盾は非常に大変なものです。
中学生で英語が苦手とする子に対峙すると、たいてい、基本的な文法が分かっていなし、単語を全く覚えていない子も珍しくありません。
現場の英語教育は、ネイティブの先生も入ってきて、力も入れているはずなのに、基本の単語の発音も意味も、スペルも駄目というのはどういったことなのでしょう。
まず、躓きは、ローマ字の学習にあります。
英語が苦手な子どもは、ローマ字が読めない子どもが非常に多いのです。
だから、英語の読みなんてもってのほかなのです。
小学校でローマ字を習う際にそんなに重要な項目として扱われないため、その場でなんとなくやり過ごしてしまって、中学になった途端、またそのあやふやなままの知識を求められ瑠分けです。
全体の何割の子どもがその知識を活用して、英語を習得できるでしょうか。
現場の中学生は、残念ながらそんなに勉強に対して意欲的ではありません。
もっと基礎を徹底的に習慣として教え込む必要があるのです。
ですから、高校受験の英語の勉強をするならば、回りくどいようですが、ローマ字が読めるかをまずチェックします。
読めるのならば、次のステップとして、基礎単語を1500個頭に入れてもらいます。
ほかは全く触らせません。
1500個というとぎょっとするかもしれませんが、Iやaなども含まれるわけですから、たいしたことではありません。
かけなくてもいいので最初は、発音と日本語の意味が分かることを目的として暗記させます。
大体、テストして9割正解を3回繰り返します。
1回ではすぐに忘れてしまうからです。
それを1ヶ月に1回はテストしてください。
最初の単語テストに合格したら、次にやっと文法に入ります。
文法は、細かく応用をする必要はありません。
基本の構文の肯定文、否定文、疑問文、応答文を正確に覚えて訳せること、また、肯定文をその他の文章に書きかえが出来るように練習させます。
これができたら、いきなり、高校入試の過去問を解いていきます。
会話文、と長文を練習していきます。何年分も解答していくうちに慣れていくので、自然と、点数が伸びていきます。
そこまでできたら、仕上げに英作文とリスニングの対策を行います。
リスニングは、単語が入ったことで、自然と聞き取れるものが増えています。
だから、リスニングが流れている間のメモの取り方や、はじまる前に本文の文章と絵をよく眺めておくことなど、テクニックを補助で教えておきます。
英作文は、入試に出てくる問題の応答を丸暗記することからはじめます。文章の構成をしっかりと覚えるためです。
それが、間違わずに再現できるようになると、文章の形を覚えているので、簡単な単語と文章の一部を置き換えて書き換えるなど、応用が利くので、点数に直結します。
このようにして、基礎から、入試までの勉強をしていくと、入試まで半年もかからずに克服できるはずです。